ささいな情報が重要

ささいな情報が重要

お客さんが美容室に来店した時の服装が、その人の普段の感じを表しているかどうかは解らないときがあります。美容室に行くときに普段の自分をアピールしようと考えてわざわざ服装を選んでくる人の方が珍しいかもしれません。多くの人はその後の予定とかに合わせた服を着てくるのではないでしょうか。ですから美容師は今日の服装がいつものその人の感じだと判断して良いかどうか、という事はトークの中から引き出す必要があります。案外世間話の中でヒントがたくさん隠されているものです。たとえば朝が苦手でいつもギリギリにならないと起きる事が出来ないのだ、という話をするお客さんなら、スタイリングに時間を掛けたくない、と思っているはずですし、おそらく忙しいOL生活を送っている人なのかもしれません。そこから推測すると出勤時の服装や、会社での制服などに話を膨らませる事も出来ますよね。また小さな子供の育児中で、なかなか自分のヘアスタイルに構っていられない、という人なら、おそらくよく髪を一まとめにしたりお団子ヘアをしていたりするのではないでしょうか。それならばそういうスタイルをしても生活感が出ないようなシャレた感じに仕上がるようなスタイリングを伝授すると喜ばれますよね。美容師の皆さんは無駄に話をしているのではなく、そういうヒントを探しているのかもしれません。時にはかつて美容師をしていて一度求職したために復帰後1000円カットで働いている、という美容師もいるようです。そういう美容師の場合ブランクはあるにしてももともとは腕のある美容師であったはずです。ですがどんなに自分に腕があったとしても1000円カット、という美容室の性質上、その技術を十分に生かすほど時間をかけてお客さんの髪をカットする事は無理なケースがほとんどです。もしもその美容師の技術をすべて発揮するようなカットをしていたら、とてもではないけれどお客の回転率を上げる事は無理でしょう。つまり本当は技術はあるけれども、1000円カットというお店ではそれ以上に早く仕上げる事を意識して働いている美容師もいる、という事です。結局1000円カットで何が違うか、というと時間をかけたか掛けないかという差であり、その事は結局仕事の「丁寧さ」につながると思うんですね。けっして1000円カットの方が技術が劣る、という事ではなくて、そこまでの技術を駆使しない代わりにスピーディーに仕上げる、という事だと思います。つまり「時間を掛けたくない」と言う事を一番に優先しているお客さんに満足して頂ければそれで良い訳です。技術が劣るのではなくて、そこまで出す必要が無いのがいわゆる激安美容室での働き方、という事になるのかもしれません。小倉 美容室